褥瘡予防・ポジショニングの勉強会を行いました

2017/10/26

褥瘡は寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり、滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。
私達は普通、無意識のうちに寝ているとき寝返りをうったり、長時間椅子に座るときはお尻を浮かせるなどして、腰やおしり等の同じ部位に長時間の圧迫が加わらないようにしています。(このような動作を「体位変換」といいます。)
しかし自分で体位変換ができない方は、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、これにより「褥瘡」ができます。また皮膚の表面だけでなく、皮膚の中にある骨に近い組織が傷ついている場合もあります。
自分で体位変換ができない方や、長い期間寝たきりで栄養状態が悪い方、皮膚が弱くなっているような方は、圧迫だけでなく摩擦などの刺激が繰り返されることでも褥瘡になりやすいと言われています。
本日は、パラマウントベッド株式会社を講師にお迎えし、褥瘡を作らないための工夫や、基礎知識を高めるための勉強会を行いました。「褥瘡の有無」や「自分で体位変換ができるかできないか」等によって、様々なマットレスが用意されており褥瘡を作らない(悪化させない)ためには、どのようなマットレスを用いた方が良いのか、どのようなポジショニングが望ましいのか等、異なるマットレスに実際寝て色々なポジショニングを試みてその違いを体験しました。当施設でも要介護4・5の方の占める割合が数年前まで32%~35%でしたが、最近では47%~59%程まで増えてきているので、これからも施設内で褥瘡を作らないために努力したいと思いました。